ストレッチする男性

さて今日は「ライダーのためのストレッチ」についてご紹介しますね。バイクに乗るとき、腕や肩、腰などに負担がかかることをご存じでしょうか?特に長時間のツーリングでは姿勢が固定されやすく、筋肉が凝り固まってしまうことが多いです。走行後に疲労感が残りやすい人は、ストレッチを取り入れることで体のケアをしてはいかがでしょう。

ストレッチが重要な理由

バイクに乗るときは、ハンドルを握る腕やブレーキ・クラッチ操作に使う手首、それに加えて背筋や腰への負担が蓄積します。信号の多い街中や、山道のカーブが続く道では特に上半身に力が入りがちですよね。筋肉が緊張して硬くなると血流が悪くなり、疲労や痛みにつながりやすいです。
ストレッチをすることで、筋肉や関節の可動域を広げ、血流を促進できます。走行中の疲れが軽減するだけでなく、事故や転倒を防ぐための体の柔軟性も高まるというメリットがあります。バイクに乗る前、休憩中、そして乗り終わったあとにストレッチを取り入れる習慣をつけると効果的ですよ。

バイク乗車後のストレッチ

首まわりのストレッチ

ヘルメットの重量とライディング姿勢で首に負担がかかっています。肩幅くらいに足を開き、ゆっくり首を前後左右に倒して、首から肩にかけての筋肉を伸ばしましょう。首を回すときは痛みがない程度に小さな円から始めると安全です。

肩と背中のストレッチ

腕を前に伸ばし、もう一方の手で肘を引き寄せるようにすると肩甲骨周辺が伸びます。さらに背中を軽く丸めると背筋まで気持ちよく伸ばせるはずです。肩甲骨はバイク操作時に意外と酷使されやすいため、念入りにほぐしましょう。

腰・背筋のストレッチ

腰は長時間座り姿勢が続くと張りやすい部位です。立った状態で両手を腰に当て、腰を前に押し出すようにして軽く反らしてみましょう。あまり勢いをつけず、痛みがない範囲で行います。もしくは、ベンチや段差に片足を乗せて腰を伸ばす方法もありますね。

太もも・ふくらはぎのストレッチ

ステップ操作や停車時の足つきなどで脚にも負担がかかります。太もも前面は片膝を曲げて足首をつかみ、かかとをお尻に近づけるようにすると伸ばせます。ふくらはぎは壁や縁石を利用してつま先を少し上げ、かかとを床につけるようにすると効果的です。

走行前や休憩中にもおすすめ

走行前

軽いストレッチを行うと体が温まり、動きがスムーズになります。特に冷え込む時期は筋肉が硬くなりやすいので、走り始める前に少しだけストレッチしておくと、初動が楽になるでしょう。

休憩中

ツーリングで休憩を取る際にも、コンビニやパーキングで少し体を動かしておくと疲労を翌日に持ち越しにくいです。上半身だけでなく足首を回したり、ひざを伸ばしたりして血流を促すといいですね。

ストレッチのポイント

痛みのない範囲で行う

勢いをつけて無理に伸ばすと筋を違える恐れがあります。呼吸を止めずに、ゆっくり伸ばすことが大切です。

呼吸と合わせる

息を吐きながら筋肉を伸ばし、吸いながらもどすリズムを意識すると効果的です。自律神経が整い、リラックス感が増します。

継続が大事

一回やっただけで劇的に変わるわけではないですが、ツーリングの度に続けていると柔軟性が高まり、疲れにくくなると感じる人が多いです。

ストレッチに加えたいケア

水分補給

ライディング中は意外と汗をかきやすいものです。休憩中やストレッチの合間に水分補給を忘れないようにしてください。

マッサージや温浴

帰宅後にお風呂で体をしっかり温めると筋肉がほぐれやすいです。簡単なマッサージを組み合わせれば血行促進が期待できます。

良質な睡眠

筋肉の回復には睡眠も欠かせません。ツーリング後はなるべく早めに就寝し、疲れを翌日に残さないように心がけるのもライダーには大切な習慣でしょう。

まとめ

ライダーにとってストレッチは、ケガの予防や疲労軽減に直結する大切なケアです。長時間走るとどうしても筋肉が凝り固まりやすいですが、走行前、走行後、休憩中などにこまめにストレッチを取り入れることで、体のコンディションを良好に保ちやすくなります。
「ちょっと面倒だな」と思うかもしれませんが、ストレッチをすることで明日の疲れが全然違うという声も多いです。バイクに快適に乗り続けるためには、愛車のメンテナンスだけでなく、自分の体のメンテナンスも忘れずに行いましょう。ぜひこの機会に、ストレッチの習慣を取り入れてみてください。